介護初挑戦、36歳男性スタッフの“リアル”

会社から費用と時間を提供して頂き、7月末から初任者研修の授業がいよいよ始まりました。

先日、ブログ用の授業風景を先生にお願いして撮ってもらいました。

「寝てるところ撮ってあげれば良かったね」

そんな冗談も言ってくれるフレンドリーな先生が居てとても楽しいです。一生懸命聞いているつもりなのですが、聴き慣れない専門用語は難しく、ついウトウトしてしまいます。

目薬や眠気ざましを頻繁に使いながら、何とか目を開けて頑張っています。
今回授業の中でとても印象的だった事を書きたいと思います。

最初に介護の二大理念について習いました。
「尊厳の保持」
「自立支援」

その事について先生がある施設の話しをしてくれ、衝撃を受けました。

よくある「バリアフリー」ではなく「バリアアリー」といって、あえて段差や障害物を設ける事で、身体を回復させようとする意欲を引き出す施設があるそうです。

実際に現場で利用者様と関わってると、僕はまだまだ経験が浅いので、ついつい心配で手を出してしまいそうな時があります。

でもそれは、その方の可能性を潰してしまう事にもなるので、ある程度は見守りながらも出来るところまではやってもらう事が大切だと実感しました。

先日デイサービスの仕事中、一人での歩行がなかなか難しくなっている利用者様に、「デートへ行きましょう」と冗談を言いながら、施設の中を手をつないで一緒に歩きました。

その効果なのかは分かりませんが、お帰りの車に乗車される時、歩幅が大きく、足の上がりも良く、笑顔でスムーズに乗車されました。


別の利用者様に、人のお世話がとても好きな方がいます。やりすぎてしまったりして時々トラブルも起きますが、その時にはどちらも嫌な思いをしないよう、スタッフが工夫しながら介入しています。

これこそが講義で習った「尊厳の保持」「自立支援」という事だと思います。

講師の先生から、

「介護の仕事は、その人の特性や強みを上手く引き出し、その人らしい生活を維持していく為の “ 究極のサービス業 ” だ」と教わりました。

だから勉強する事が必要なのだと納得しました。

母親からは「こんなに勉強してるの高校受験以来じゃないの」と言われました。僕は人生の中で今が一番勉強していると思っています。