数ある事業所の中から“ももたろう”に興味をお持ち頂き、ありがとうございます。訪問介護事業“ケアももたろう”の管理者を務めます、沖津と申します。長い文章になってしまいますが、私達の考え方や、これから進むべき道を共有したく書き連ねました。ご一読頂ければ幸いです。

 最初に、人材不足が深刻化している介護業界へ就職先を求めてくださっている事に感謝申し上げます。近隣の事業所も、近年人手不足による事業中止が目立つようになりました。そのような厳しい経営環境に置いても、お蔭様で“ももたろう”は良縁に恵まれ、会社の規模が大きくなるに合わせてスタッフが入職・定着して下さっています。しかし、訪問介護の受託件数は右肩上がりとなっており、スタッフ数が慢性的に足りていない現状です。新規案件をお断りする事も多いのが、大変心苦しいところではあります。

“ももたろう”の歩み

 2006年にデイサービスから始まった“ももたろう”の介護サービス。デイサービスを十年以上運営してわかった事があります。適切なケアを行うと、認知症がある程度進んだ高齢者であっても、安定した独居生活が継続できるという事。それには『刺激』や『運動』といった一般的な介護サービスから受けられる要素だけではなく、『感動』や『信頼』といった一歩進んだ感情を刺激する事が大変重要な事も理解しました。“ももたろう”のデイサービスと訪問介護の両方が『わくわく、ゆったり、たのしい』を合言葉に、既存の枠に囚われることなく、感動や信頼を紡ぐ努力を最大限行っている介護事業所です。

“ヘルパー”というより“コンディショナー”を目指す

 訪問介護の目的は、「在宅で生活できる環境を整える」こと。この簡単そうな言葉の裏に、どれだけの手間が掛かるか想像できますか。ケガや疾患に繋がらないように居室の清潔と安全を確保し、危険個所の予測・必要に応じて福祉用具等の提案。家族等の支援者と利用者が継続的に関係を維持できるように役割分担の調整や各種支援の提案。栄養バランスのとれた食事を提案・調理・介助。皮膚状況の把握や清潔の維持、必要に応じて排泄介助等等。また、急変時は医療介入の見極めや取り次ぎまで担います。

 介護保険を知っている人によっては、「これらはケアマネジャーの仕事だ」と言う人も居るかもしれません。しかし、在宅での状況報告が訪問介護から上がらなければ、ケアマネジャーとて見落としてしまう可能性が高いことです。それを考えると、ケアマネジャーと訪問介護が協働して解決していく課題ではないでしょうか。

 訪問介護は、ケアマネジャーや看護師からの指示で介護を提供するだけの存在から、住環境や食事・皮膚状況・精神状況などを細かく把握し、在宅生活をより良いものへ高められるような提案していく存在になる。それが“ケアももたろう”の理念であり、国が求める訪問介護の将来像でもあります。

 介護や医療の介入を強く拒否する方のお宅へ粘り強く通い、まずは快適に生活できる住環境を整えていく。必要な福祉用具を提案しながら、安全で快適に暮らせる場所を作る。その後、必要性に応じて看護や医療の導入を後押しし、より生活の質を高められるようなサービスを追加していきます。もちろんこれらはケアマネジャーの意向に沿って行われますが、ご本人との接触時間がけた違いに多い我々が後押ししていく立場なのです。

[事例]介護拒否の方への支援

 関係の深いケアマネジャーの紹介で、結婚歴無し・身寄りのない一人暮らし男性への介入が始まりました。認知症があるものの介護の介入を頑なに拒まれ、満足な受診や更衣すらできていない状況が何年も続いていた方です。支援しようとしても大きな声で威嚇するように拒まれるため、我々が“ケアももたろう”が担当する前から、他の訪問介護事業所が長年介入していたものの、買い物代行以外はほとんどサービスらしいサービスは提供できていませんでした。訪問介護の事業所変更となり、ほとんどゼロから在宅サービスがスタートしました。

 心疾患があるにも関わらず未服薬が続き、居室は何年も掃除ができていない状況でホコリがうず高く堆積し、布団や肌着も繊維が茶色くボロボロになっていました。もちろん、入浴や更衣も年単位で滞っていました。

 最初は、訪問しても入室するのがやっとで、追い返されてしまう事が何日か続きました。しかし、他愛のない雑談が続くようになり、顔を覚えてもらえると、だんだんと信頼を得ることができました。水分の提供から始まり、翌日には掃除、その次の日には調理・清拭。介入から1か月程度で、一番重要な支援である服薬介助までスムーズに介入できるようになりました。訪問看護との連携も軌道に乗り、笑顔も増え、生きる事への意欲は確実に向上していきました。

 数分前の事も忘れてしまうため、多少怒らせてしまうこともありましたが、退出時には満面の笑顔で「ありがとう、あなたがたのおかげで生きています」と毎回仰ってくださいました。もともと心臓に疾患を抱えている方。我々の介入が無ければきっと、あれほど元気に日々を送ることはできなかったでしょう。

 この方は、援助開始から1年半が経った年末に息を引き取られました。亡くなる前日には、その日の担当者が驚くほどお元気で、新品の下着への更衣もスムーズに済ませ、綺麗な格好でその朝を迎えました。朝のサービスに入る前、施設の管理人から“動体センサーに反応が無い”との事を聞かされ、訪問看護を待って共に入室しました。その時既に呼吸は止まっており、訪問看護から訪問診療の医師へ連携を図ってくださいました。死亡診断に立ち会ったケアマネジャー曰く、大変穏やかな表情だったそう。悔いのない一生を走り切られたのでしょう。

“ケアももたろう”が求める能力:『人間力』

 我々が求める人材像は、オムツ交換や移乗といった、いわゆる『身体的な介護技術のプロ』であることは、必ずしも必要ではありません。技術は後からついてきますが、我々が必要とする『人間力』はそうはいきません。大切なのは、お客様の在宅生活を中長期的に見据えた支援が自然に行えるかどうか。信頼され、生活全般に介入でき、適切な介入によって在宅生活を安定させる事のできる“人財”を求めています。

 利用者に一番多く接する立場だからこそ、在宅生活全般を支えるプロとして、衣食住の全てに対し自然に介入していくことができる人を求めています。

“力を使う介護”だけが訪問介護の仕事ではない

 “ケアももたろう”は、ケアマネジャーへの詳細な情報提供をはじめ、生活状況を細かく把握した上での実践的な提案を行っています。何気ない会話から生まれる「生きる意欲」に繋がる情報を逃さないよう、常にアンテナを張っています。

 訪問介護は、オムツ交換や車いす介助等の“力を使う身体介護”が中心だと思われている方も多いですが、少なくとも“ケアももたろう”で“力を使う身体介護”は全体の1~2割程度です。情報収集能力やコミュニケーション能力を評価され、自立支援を中心としたプランを、事業所指名で依頼されるケースが大半を占めます。そのため、比較的お元気な方への介入が多く、現状の身体機能や認知機能、家事能力を落とさないためにプランニングされた、生活上のリハビリに介入するケースが多くを占めます。

これからの介護を考える

 介護保険サービスにおいて、意欲や関心の引き出しは接触頻度の高い訪問介護が主に担うべき領域であり、ケアマネジャーが月に一度の面談で聞き出せる情報は限定的と考える方が妥当です。ケアマネジャーはケアプランの作成と支援全体の調整に専念し、利用者の細かい観察や意欲の引き出しは訪問介護が担当する。このような分業における役割分担を明確にするという、本来当たり前のことができる事業所は、残念ながら多くない印象です。

 今後ますます進む超高齢社会を支えていくには、専門性を発揮した事業者が高度に連携し、無駄なくサービスを提供していく他ありません。“ケアももたろう”は、私がIT関連の仕事もしている関係で、『介護のIT化』が叫ばれる前からICTをいち早く導入。スマートフォン等による情報共有やスケジュール管理などを導入し、ほぼ全ての介護情報を一元管理しています。スタッフ間の連携や事業者間連携の迅速化や効率化に貢献しています。また、活動範囲を府中市全体の半分以下に限定し、他社と比べて移動時間を大幅に短縮しています。

 情報や活動の密度を濃くすることで、効率的な運営を目指す。これらの取り組みを通じ、介護コストの削減、ひいてはスタッフの処遇改善に繋がっていきます。

あなたのチカラを必要としています

 「介護サービスを提供する」ではなく、介護を通じて「より良い明日を提供する」。この、“ケアももたろう”のスタンスが認知されるに伴い、依頼も多くなっています。一緒に、よりよい明日を作ってくれる仲間を募集しています。やる気されあれば、必ずしも資格は必要ありません。着任に必要な資格取得を支援、介護福祉士やケアマネジャー等の資格取得、キャリアアップの支援を進んで行っています。

 現在の“ケアももたろう”を支えるスタッフは、40代の女性が中心です。しかし、様々なお客様に寄り添うには、我々も様々な年齢層・様々な社会経験を持つスタッフが必要です。あなたにしか出来ない仕事が、きっとあります。年齢で語りたくはありませんが、70代半ばでも常勤に近い働き方をしてくださっているスタッフが複数人在籍しています。

最後に

 私が信念としている言葉に『医食同源』があります。訪問介護は医療に介入できません。しかし、我々には食事への介入ができます。バランスの取れた食事に正していく事で、体調が整い、意欲も確実に向上します。在宅生活の安定は、意欲や活力に直結していきます。これほど直接的に、人の人生を意欲的にしうる仕事はなかなかありません。そして介護保険上、その任の大部分を担っているのは訪問介護なのです。ももたろうには栄養士や調理師、飲食店での調理経験者が複数在籍し、全員が調理の援助を提供できています。

フェイシャルエステの様子

 素晴らしい仕事は評価されるべきであり、待遇も良くて当然です。訪問介護の大手でも『登録ヘルパー』の募集が多い中、ケアももたろうでは積極的に常勤者を採用しています。スタッフの生活が安定しなければ、良い仕事には繋がらないと考えているからです。ちにみに、時給1,600円~2,000円等の高額な時給表記で出されている求人は、ほぼ全てが登録ヘルパーの募集であり、不規則な短時間労働かつ社会保険等への加入が原則できないような勤務形態であるため注意が必要です。

 社会保険や各種手当・加算も充実しており、月収は週5日勤務の一般的な働き方のヘルパー業務でも24万円以上を十分目指していただけます。さらに土日勤務や役職(サービス提供責任者等)が付けば処遇はさらに向上します。また、事務所は二階建ての一軒家で、お昼時にはスタッフ4~5人で一緒に昼食を摂っています。月に一度は専属エステティシャンによるフェイシャルエステ(40分程度)を受けていただけます。(コロナで休止) 夜勤無し・サービス残業無し。また、女性の職場特有の“働きにくさ”が出ないように配慮しています。月給ではなく時給での募集なのも、休みやすく、働いた時間は分単位で勤務時間とできるためです。

少しでもご興味をお持ちいただけましたら、
お気軽にお電話ください

電話:042-319-1460(担当:沖津)
※ホームページを見たとお伝えください

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    ヘルパー1級・2級介護職員初任者研修介護福祉士実務者研修介護福祉士介護支援専門員正看護師准看護師運転免許介護事務無資格↓その他の資格

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