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6 月22日の『さくらんぼ狩り』は、お陰さまで45 人乗バスが丁度埋まる人数で敢行できる見込みで、嬉しい限りです。旅行ですので、バスへの乗り降りや、比較的長距離歩けなくては楽しめません。早速特訓が始まっています!普段頑なに散歩へ行かれない方も、文句を言われながら久し振りの散歩へ。「楽しみだワ」とここ最近にない満面の笑顔を見せて下さいました。旅はもう始まっています!
ももたろうは、最後の檜舞台
「おはようございます!」 朝起きると一番にベランダのガラス戸を開け、お天道様にパンパンと二拍手。皆様の安寧を祈りつつ、嗚呼!今日も“ももたろう”で楽しい一日が始まる!!
私、辻郷待子(たいこ)は、早いもので、“ももたろう” のスタッフとして通うようになって1ヶ月が過ぎました。きっかけは、“ドッグ・セラピー” のボランティアで1匹の犬を “ももたろう” に連れてきたことにあります。この犬は「福」という名のトイプードル。友人の愛犬ですが、私が1年前から毎週のようにしつけ指導を施していました。
当日は犬の話を交えながら、皆さん順番に「福」を抱いて頂きました。穏やかな犬に触れると、誰もが穏やかで温かい気持ちになります。それが “セラピードッグ” の癒し効果なのです。皆さんの熱い視線は「福」に注がれましたが、所長は違っていました。その視線はなんと私に注がれていたのです!所長は私と会話をするたびに言うのです。「ここでスタッフとして働きませんか?あなたにぴったりですよ!」と。
デイサービスは前から興味があったのと、私の大・大・大好きな母は今年 85 歳。皆様の世代と重なり、それだけで居心地のよい場所なのです。話はとんとん拍子に進み、犬を連れてきてから実に5日目。晴れてスタッフとして働くようになったのでした。
今は “ももたろう” の新米スタッフとして、がむしゃらに仕事しています!!介護の資格も今月から講習が始まり、出来る事が増える喜びを噛みしめています。私は幼少の頃から猪突猛進タイプで、ハマった事は寝食を忘れとことん没頭するタイプ。そのお陰でいくつもの分野で深入りした知識があります。犬のしつけアドバイザーになったきっかけも、馬が好きな事から畜産学科に進み、独学で動物行動学・心理学などを学んだ経験からでした。そういった経験を余すところなく活かせる現場として、私はようやく “ももたろう” にたどり着いたのです!これは必然やね。腰痛で失業した際に「自分への投資」として買ったパソコンも、デジタル一眼レフカメラも、電動自転車だって全て “ももたろう” で活かされています。
私は独身で、家族を持たず一代限りの人生。恥ずかしくない生き方をしたいという人一倍の欲求があります。“ももたろう”は人生最後の檜舞台と思って、「あはは」「うふふ」と沢山笑って頂けるよう誠心誠意頑張ります!
昔、音楽活動を本格的にしていた時期、精力的なライブ活動を行い、大きなレーベルからも声が掛かった実力だそう。紆余曲折の末、一度は「封印」した音楽活動ですが、" ももたろう "で働くことになって、その封印を何十年ぶりに解いてくれました。働くことが決まると、その日に自宅用とデイ用でギターを 2 本買い求め、自宅で練習をしてくれています。時折ギター演奏に合わせて歌声を披露してくれますが、その力強く優しい音色が、力を授けてくれるようです。
1 カ月経った今、より生き生きとした笑顔で " ももたろう " を語る彼女。その左手指先にできた、真新しく、大きなマメが、その固い決意を物語っているようでした。